深海魚Lover
その声に答えるのは、はっきりとした口調の京次さんの深い声。

「何を言われます
 
 こちらから授業をやめるような事は
 相当な理由が無い限り有り得ませんよ

 だから、どうかもう心配しないで」

「本当ですか、よかったぁ

 あの時は勢いで行動に移して
 しまって心から反省しています」

落ち着きある京次さんの対応に女性は安堵した様子で……その時だった!

「先生、ケイジ先生

 ちょっといいかしら?」

そう京次さんを呼ぶのは、雛田さん?

その声にハッとした私は、ついさっき居た場所まで戻る。

「話はそれだけですか?
 
 ではすみませんが
 授業がありますので
 私はここで」

「はい、では失礼します」

見つめる視線----家から出て来たのは、とてもキレイな女性。

その清楚な雰囲気からも彼女が良いところのお嬢さんだということは分かる。

年の頃は……

彼女の事を見続ける私の視線に気づいた彼女は、私に微笑みかけながら近づいて来る。
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