深海魚Lover
玄関口に立ち、充は絢の部屋の方向を見つめて言う。
「ああ、そうだな
じゃあな」
充の背中が見えなくなるまで見送った京次は静かに戸を閉めた。
振り返り、家の前に京次の姿が無いことを確認した充は上着のポケットから慌てて携帯を取り出し、さっきかけてきた相手に連絡を取る。
「もしもし
イズモのアニキっすか?」
タクシーが拾える通りまで、携帯を手に歩きながら話す充の後を追う男性が一人。
加瀬組本部事務所からずっと充の後をつけていた。
「アニキ、今どこっすか?
そう言わずに居場所だけ
教えてもらえませんか?
今から会いに行きますんで
一人になりたいお気持ちは
分かりますがどうしても
会って話さなきゃいけない
ことがあるんです
それは、ここでは……」
『さわりだけ話せ
内容に寄る』
電話から漏れる出雲の声。
辺りを見渡した充は誰もいないことを確認して、電話越し出雲に話す。
「じゃあ、少しだけ
親父の容態が芳しくありません」
『……』
「ああ、そうだな
じゃあな」
充の背中が見えなくなるまで見送った京次は静かに戸を閉めた。
振り返り、家の前に京次の姿が無いことを確認した充は上着のポケットから慌てて携帯を取り出し、さっきかけてきた相手に連絡を取る。
「もしもし
イズモのアニキっすか?」
タクシーが拾える通りまで、携帯を手に歩きながら話す充の後を追う男性が一人。
加瀬組本部事務所からずっと充の後をつけていた。
「アニキ、今どこっすか?
そう言わずに居場所だけ
教えてもらえませんか?
今から会いに行きますんで
一人になりたいお気持ちは
分かりますがどうしても
会って話さなきゃいけない
ことがあるんです
それは、ここでは……」
『さわりだけ話せ
内容に寄る』
電話から漏れる出雲の声。
辺りを見渡した充は誰もいないことを確認して、電話越し出雲に話す。
「じゃあ、少しだけ
親父の容態が芳しくありません」
『……』