深海魚Lover
「余命宣告も何のその
 家族三人、明るく楽しく
 幸せな時間を過ごしていたのに
 
 ……
 
 何の関係もない奴等の幸せを
 土足で踏みにじっておいて
 ハイ終わりじゃ済まねえだろ」

「ですが、アニキ」

「それに間違われた身にもなってみろよ
 後味悪いったらねえぜ」

本来ならば、自分の身に起こるべきはずの出来事----


今も色褪せることなく

眼に残る

傷ついた者達の姿----


傷つけたのは、誰でもない

自分という存在

それは、とても歯痒く

それは、とても苦い……

そして、強く強く望まれる思いが生まれる。

「次こそは

 確実に俺を殺せ」

苦しみの中生きて来た出雲を近くで知る充には、もう止める事はできない。

「ツル、話はそれだけか?」

「それが…
 いえっ、それだけです」

「そうか

 ところでキョンには会えたのか?」

「はい、今日は仕事が休みとかで
 ちゃんと車返してきましたよ」

「何も悟られてないな?」

「はい、大丈夫っす」

『何か起こってるんだろう?

 ……今の俺は何もできない』
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