深海魚Lover
動けない京次に代わって、自分が出雲を守ろうと決心した充。

「じゃあ、戻るわ」

席を立つ出雲。

「アニキ、一人で大丈夫っすか?
 誰か若いもんを表に寄こした方が」

「その必要はない!

 変に動けば目立つだけだ

 ツル、じゃあな」

一人その場に残される充は、立ち去る出雲を呼び止め強い眼差しで言う。

「アニキ、これだけは言わせてください
 動く時は一緒ですよ

 俺だってあの時、この目で見た光景
 を忘れた日はない

 だから必ず連絡ください」

「ああ、わかった
 
 俺はしばらくはここに居て
 これからのことを考える」

「はい」

いくら考えても答えなど出ないだろうが、そうも言ってはいられない。


これから起こるであろう出来事を前に----

答えはひとつ

もう誰も傷つけさせやしない!


出雲がエレベーターに一人乗り部屋へと戻って行くのを見届けた充はホテルを出た。

そんな二人の姿を遠目から見ていた男はすかさずエレベータが止まる階を確認する。

4階で止まったままのエレベーター。

「それでは……」

「おっと、もうええわ
 君らもありがとう
 
 そうや、これで
 泊まるんやったら泊まってき

 ほんなら」
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