深海魚Lover
「イズモ、わたしはもう
だいじょうぶじゃないよ!
つかれたよ
ねえ、やめにして帰らない?」
「帰るってどこに?」
「あそこ」
絢が迷うことなく指差した方角は、今来た道のずっと向こう。
「バカなこと言うなよ」
「バカでもなんでもいいよ
わたし、もう歩けない!」
その場にしゃがみ込む、絢……
「わがまま言うなよ」
しゃがみ込んだまま見上げる視線。
そして、大きな欠伸をもうひとつ。
「ねえ、帰ろうよ」
一旦、こうと決めたら絶対に曲げない絢。
「ああ、わかったから立てよ」
呆れた風に手を差し出す出雲に向かって、絢は我儘を言う。
「立てない
もう歩けない
イズモ、おんぶ」
「……マジかよ!」
「早くしてよ」
来た道を絢を負ぶって歩く出雲の足取りは重く、空はもうすっかり朝模様。
自分の背で眠りについてしまった無邪気な絢を起こさないように歩く。
一歩……二歩……
「どっちだ?
マジ重い」
二つに別れる道の前に立ち、辺りを見渡してどちらに進むべきか迷う出雲の元に駆けて来る姿……
「ワンワン、ワンワン」
だいじょうぶじゃないよ!
つかれたよ
ねえ、やめにして帰らない?」
「帰るってどこに?」
「あそこ」
絢が迷うことなく指差した方角は、今来た道のずっと向こう。
「バカなこと言うなよ」
「バカでもなんでもいいよ
わたし、もう歩けない!」
その場にしゃがみ込む、絢……
「わがまま言うなよ」
しゃがみ込んだまま見上げる視線。
そして、大きな欠伸をもうひとつ。
「ねえ、帰ろうよ」
一旦、こうと決めたら絶対に曲げない絢。
「ああ、わかったから立てよ」
呆れた風に手を差し出す出雲に向かって、絢は我儘を言う。
「立てない
もう歩けない
イズモ、おんぶ」
「……マジかよ!」
「早くしてよ」
来た道を絢を負ぶって歩く出雲の足取りは重く、空はもうすっかり朝模様。
自分の背で眠りについてしまった無邪気な絢を起こさないように歩く。
一歩……二歩……
「どっちだ?
マジ重い」
二つに別れる道の前に立ち、辺りを見渡してどちらに進むべきか迷う出雲の元に駆けて来る姿……
「ワンワン、ワンワン」