深海魚Lover
今後も開かれるであろう写経体験会。

同じ人に想いを寄せる私と華子さんは、今後もきっと仲良くなれることはないだろう。

ましてや、私と京次さんが結婚することを知れば彼女はひどく悲しむはず。

生徒さんが使った教室の後片付けをする私に届く声。

「メイコちゃん、これからみんなで
 ランチに行くけど、あなたもどう?
 
 そうだ、ケイジ先生も誘って!
 
 おいしいのよ
 
 駅前に新しくできた洋食屋さん」

「すみません、今日はちょっと」

「あら、仕事?」

「いえっ」

「ああ、先生とデートなのね」

「いえっ……」


デートと言えばデートなのかも知れないけど……。


「デートならお邪魔しちゃ悪いわよ
 私達だけで行きましょう」

「そうね、それじゃあメイコちゃん
 ケイジ先生と楽しんで来てね

 またね」

返答に困ったせいで、生徒の皆さんにデートだと思われたままだけどよかったかな~?

それに、楽しめるだろうか……?

きっと京次さんは無理だよね。

この後の事を思うと、とっても不安だなぁ。
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