深海魚Lover
いつの間にか日は沈み、明かりの灯る家の前に駐車する車。

眩いライトの光、エンジン音……閉まる車の扉の音に重なる音

ガラガラガラ----それは、引き戸の音。


最初に現れたのは、潤司。

その後を追う芽衣子の足元、履きかけの靴。

二人は京次の元に勢いよく駆け寄って来る。


「おいおい、危ないぜっ!」


京次にいつものように抱きつく、潤司。

それに続いて芽衣子までもが勢い余って抱きつく始末。


「キョンさん」

「ケイジさん、おかえりなさい」

「ああ、ただいま
 
 慌ててどうした?」


京次の腕を強く掴み、心配そうな面持ちで問いかける芽衣子。


「どうでしたか、イズモさんは?

 その様子じゃ
 何事もなかったんですか?」

「ああ」

「よかったぁ

 本当良かった」


心からの芽衣子の安堵の声に京次はギュッと強く抱きしめる。

二人を一度に抱きしめる。


「ケイジさん?」

「キョンさん、くるしいよ

 ねえ、メイちゃん?」
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