深海魚Lover
「さあな、詳しいことはわからないが
 ジュンジ、お前に会いに来るに
 決まってるだろう

 来なかったことがあるか?」

「ううん、ないよ」

「だろう、仕事で忙しくしてるんだろう
 お前に会えなくて出雲だってきっと
 ものすごく寂しいはずさ

 出雲は必ず来る」

「うん、そうだね

 ぼくおなかすいた~
 
 メイちゃん、ごはんちょうだい」

「はあい、今すぐご飯にしますね」


食卓に座って料理が出てくるのを待ってる潤司。

夕食の準備を手伝う京次に芽衣子は問いかけた。


「ケイジさん、イズモさん
 どうしていらっしゃるんでしょう?」

「さあな
 ツルの奴も、一切連絡を寄こしてこない」


あれから----この俺に話せない、何か一大事が起こっているのかも……


「ケイジさん?」

「いや、でもまあ
 連絡がないということは
 元気な証拠かもしれない

 出雲に何かあれば必ずツルから
 俺に連絡が入るはずだから」

「そうですね」


棚の上に飾られた絵本を見つめる京次。

 
「本、できてしまいましたね

 今頃どこかで私の絵
 イズモさんに見られているかも」

「そうだな

 これ、持っていくよ」

「はい、お願いします」


京次がテーブルの上におかずを置くと潤司はとっても嬉しそうに笑う。
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