深海魚Lover
「また、男のくせにそんな弱音を吐く

 ほらっ食え、もっと食うんだ」

その結果----

こんなにもたくさん食べれるわけもなく、怒ったアイツは俺のことをけっ飛ばし、それでも事足りずサバ寿司をぶちまけてこの部屋を出て行った。

そして、俺はホッと息をつく。

「やっと、終わる」


アイツの俺に対する怒りは、行儀のことはもちろん、言葉使いに態度、目につくもの全てが対照。

俺の悪いところをわざと探し出して怒る始末。

説教は昼夜を問わず、特に酒に酔って帰って来た時は気分がいいのだろう劇愛する息子を呼び起こし可愛がるあまりに、不出来な俺の行動が目についてエスカレートする。

怒り出すと手が付けられなくて、口添えする母さえも巻き込んでもっと大事になる。

一歩間違えれば、俺を殺してしまうぐらい。

だから母は敢えて口を挟まない。

母ができる事それは、俺を隠し、俺から父の気を逸らさせ眠らせること、だが失敗したらこうなる。

運さえ良ければ見つからずに済む。
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