僕は君の名前を呼ぶ
今年の桜の季節はもう終わってしまった。
やっぱり温暖化の影響なのだろうか、少しフライング気味に咲いて、あっという間に散ってしまった。
それでも、季節はめぐってきて君と出会った春がまたやって来た。
早いもので俺はもう3年生。
今年こそ君のあの笑顔を近くで見ることができたら、いいのだけど…。
期待して落胆するなら、始めから期待なんかしない方がいい。
だから俺は期待しない。
朝ごはんを済ませて家を出た。