僕は君の名前を呼ぶ
彼女の髪の毛は蛍光灯の下でもきれいだと感じた。
少し切ったのだろうか、あのときよりも髪が短くなっている。
白い肌に変化はなかったが、少し頬がこけた印象がある。
でも、本当にこの子は天使みだいだ。
「やっぱ、あの子かわいいよな」
隆太はボソッと俺に耳打ちした。
「お前、狙ってるのか?」
俺は隆太をじろっと睨み、威嚇した。
「や、俺彼女いるし」
「あ…そうか」
彼女ってこの前別れてなかったか? 新しい彼女ってことか…。
つくづくコイツって尻軽だよな。
俺は一途に彼女のことを想っていたというのに…
…まあ高2のときに彼女いたけど。