僕は君の名前を呼ぶ
始業時間も近くなり教室に生徒が集まってきた。
彼女の周りには友達と思われる女子生徒がいるが、それを俺のようにチラチラ見ている男子生徒が何人もいた。
やっぱ男子がこの子に対して思うことは同じなのだろうか?
俺の気持ちは誰にも負ける気がしないけど。
翌日のロングホームルームは無難に自己紹介から始まった。
出席番号が2番の俺は2番目。
「青木海斗(アオキカイト)です。よろしく」
「おーい! 短いぞ!」と隆太からやじが飛んできたが無視した。
ったく、あんまりそういうことするなよな。
ただでさえあの子と同じ空間にいれて緊張してるんだから。