僕は君の名前を呼ぶ


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校内が騒がしい。


実は、学校が何かの拍子に浮いてしまったんじゃないかって思えるくらい浮かれた空気が漂っていた。


俺の心は相変わらずの曇り模様で、それがうざったく感じていた。


「なー、海斗ぉ。文化祭だぞ文化祭。ちゃんと準備手伝えよ」


俺にぶちギレた隆太はどこへ消えたのか。

いつもの明るい口調でそう言った。


「俺ら…何やるんだっけ」


一大イベントの文化祭。
一般公開もあり受験生確保に燃える学校。
それもあって、クラスの出し物を決めたのは夏休み前のことだった。


「おいおい、忘れたのかよ!プラネタリウムやろうって、決まったジャン」


あー、これは、受験もあるし準備楽なプラネタリウムをチョイスしたんだな。


そんなことを思いつつ、ちょっといいなと感じてる自分もいた。


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