僕は君の名前を呼ぶ
里香先輩らしくない言葉だと思った。
先輩は、一体何が言いたいのだろうか。
「限界がきたら、わたしがいつでも慰めてあげるわよ!」
「イッ…!」
里香先輩はお得意の笑顔をすると、俺の背中をバシン! と一発叩いた。
しかも、かなーり強烈なの。
モミジ確定、か。
「おい海斗~! 俺らの里香を取らないでくれよ」
来て早々、里香先輩を独占して話していると他の先輩から茶々が飛んできた。
「安心してください。取る、なんて絶対ないんで!」
「なんですって!? 海斗くんはわたしを女として見ていないのかしら。失礼しちゃうっ」
よかった、いつもの里香先輩だ。
こうして楽しい飲み会と共に、夜は更けていった。
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