僕は君の名前を呼ぶ


その後橘さんを落ち着かせて、学校を発った。


下校時刻はとっくに過ぎた。
空はだいぶ暗くなっていた。



「あの、よかったら連絡先交換しない?」


「…へ?」


「いや、もし橘さんが家で嫌なことがあったりしたときに連絡もらえたらすぐ助けに行けるなあって」

一応言うけど、やましい気持ちはないからな?

「助けてくれるの?」


「もちろん!こんなんで良ければだけど」


「嬉しいなあ。青木くんはスーパーマン?」


「橘さんのためならスーパーマンにでも何でもなるよ!」


俺はスーパーマンっぽいポーズをとって橘さんに見せた。


「わたしの…ため?」


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