僕は君の名前を呼ぶ


勢いで“橘さんのため”と言ってしまったが、
本人からこう聞かれると改めて自分の発言が恥ずかしいものであったと気づかされた。


今の俺、絶対顔赤い!

俺は顔の赤さを隠すように下を向いた。


「あれ?青木くん、照れてるぅ~?」

少しちゃけた口調ではあったが、橘さんに痛いところをつかれてしまった。


「照れてます!ハイ!赤外線!」


俺は勢いに任せて話を反らし、そのまま連絡先を交換した。


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