starting over
「いたっっ…ってなんで?」

叩いてしまった手を、ほのは慌ててしまった。

「い、いや…なんでかな。」
「は?」

頬を赤らめながら、うつむきながら言葉を続けた。

「いや、叩かれた衝撃で、忘れるかなって。」

そんなことはない。

「って、金沢先生のせいです。」

俺は自分の発言が無意識すぎて、状況を理解してなかった。

「金沢先生、そういうことなんすか?」

なんて言ったんだ、俺?

「学校内では、正樹さん、ほのって呼ばない約束ですよ、金沢先生。」

やっと理解した…3分前に戻って、やり直したい気分だ。

「先生、よかったね。」

今度は俺が、千葉の頭を叩いた。

「お前の心配はガッツリ残ってるけどな。」

3人でしばし笑ったあと、ほのから、「今日は残業禁止」と冷静に通達されて、図書室を出た。

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