ねぇ、どうしたいの?
元の席に戻って、私は黙々と委員の仕事をする。
その間宮塚くんはずっと窓の外を眺め、一言も発しなかった。
「………あ、あの!終わりました。」
「ん、お疲れさま。」
「ごめんなさい、こんな時間まで付き合わせてしまって。私が先生に提出しておくので、宮塚くんはもう帰って下さい。」
「……いいよ、別に。ここまで来たら何時に帰ろうと変わらないし。ほら、行くよ。」
私が書き上げたノートを手に取って、宮塚くんは足早に教室を出ていく。
「あ、待ってください!」
私は慌てて後を追った。
やっぱり宮塚くんって噂ほど冷たくないです。