グラッドアイ
「ハル、触り方がエロいっ」
「痛いなぁ。俺も好きなことしようと思ったのに」
俺は体を起こして彼女の隣りに座り直した。
「ドラマの役より本物のハルの方が、よっぽど危険な男だわ」
……今日は『つまらない男になった』なんて言われたけれど。
でも足が地に着いている人間からしたら、俺なんて未だにチャラくて胡散臭い人物評。
昔のやんちゃなイメージが、俺の一歩前を歩く。
「皆と話していたら、しみじみ思っちゃった。高校生の頃の私は、今の私を想像出来なかったけれど、あの頃があったから今の私がいるんだなって」
「……難しいこと言わないでよ、美知佳さん。俺、頭良くないからね」
俺は彼女の長い指と、そっと自分の指を絡める。
「やりがいのある仕事をして……ハルが隣りにいて。要は、私の人生も捨てたもんじゃ無いってこと」
最後の方は早口で、彼女がしきりに照れるから、思わず抱き締めたくなった。
「美知佳さん……可愛い過ぎ」
「男の人に可愛いなんて言われたの、ハルが初めてなんだけど」
「俺以外、要らないでしょ?」
抱き締めたまま美知佳さんの白い首筋に唇を這わすと、彼女はくすぐったいと身をよじる。
「痛いなぁ。俺も好きなことしようと思ったのに」
俺は体を起こして彼女の隣りに座り直した。
「ドラマの役より本物のハルの方が、よっぽど危険な男だわ」
……今日は『つまらない男になった』なんて言われたけれど。
でも足が地に着いている人間からしたら、俺なんて未だにチャラくて胡散臭い人物評。
昔のやんちゃなイメージが、俺の一歩前を歩く。
「皆と話していたら、しみじみ思っちゃった。高校生の頃の私は、今の私を想像出来なかったけれど、あの頃があったから今の私がいるんだなって」
「……難しいこと言わないでよ、美知佳さん。俺、頭良くないからね」
俺は彼女の長い指と、そっと自分の指を絡める。
「やりがいのある仕事をして……ハルが隣りにいて。要は、私の人生も捨てたもんじゃ無いってこと」
最後の方は早口で、彼女がしきりに照れるから、思わず抱き締めたくなった。
「美知佳さん……可愛い過ぎ」
「男の人に可愛いなんて言われたの、ハルが初めてなんだけど」
「俺以外、要らないでしょ?」
抱き締めたまま美知佳さんの白い首筋に唇を這わすと、彼女はくすぐったいと身をよじる。