大好きな君の。
「なに……いってんだよ……」
優哉の言ってることが理解出来なかった。
理解したくなかったし、なによりも頭がそれを拒んだ。
『憐ちゃん』そう俺を呼ぶ朋美の姿が頭に浮かんでは消えた。
「朋ちゃんは俺が忘れた、と思ってるけどそういうわけじゃないよ。
でも朋ちゃんだってこの方が傷つかずに済むだろ?
まあお前がいうっていうなら止めないけど」
優哉は目を伏せていた。
「傷つかずにすむ?ほんとにそう言ってんのかよ!」
優哉の胸ぐらを掴むと、優哉は俺の目をみて笑った。
「うん、朋ちゃんのこと憐哉にあげる」