茉莉花の少女
「先輩のそういうところってすごくいいと思うよ」

 それはすごく素直な気持ちだった。

 彼女の顔が一気に赤くなる。

 その次に彼女の口から出てきた言葉。

「それって愛の告白?」

 ストレートな問いかけは、彼女らしいといえば彼女らしい。

 否定しても肯定してもどっちでもいいと思っていた。



 それでも否定する気にならなかったことで答えは出ていたのだろう。
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