ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



あんないいお嫁さんがなぜお兄ちゃんと…?

浮かばずにはいられない疑問を抱きながら、二階にある自分の部屋に荷物を置いてリビングへと向かう。

すると、後ろからぎゅっと足元に抱きつく感触。



「ん?」

「みくちゃー!おかーりー!」

「彼方…!ただーいまー!!相変わらず可愛い!天使!」

「きゃーあっ」



振り向けばそこにいたのは、パジャマ姿の小さな天使…お兄ちゃんたちの子供である5歳の男の子・彼方。

綾奈ちゃんそっくりのくりっとした瞳がいつみても本当に愛らしい。ふわふわの髪の毛を微かに湿らせた彼方に、私はホカホカとしたその体をぎゅー!と抱き締めて持ち上げる。



「髪濡れてるねぇ、お風呂入ってたの?」

「ん!ぱぱと!おふろ!」

「そっかぁ、今日はパパ帰り早かったんだねぇ」



その体を抱っこしてリビングに戻ると、そこには上半身裸にタオルで髪をふくお兄ちゃんの姿があった。

私より少し高い、成人男性にしては小柄な体に一見睨んでいるように見える目。こんなに可愛い彼方の父親とはとても思えないとともに、彼方の顔が綾奈ちゃん似で本当に良かったと思う。


 
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