ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「ぱぱー!みくちゃー、いたぁ」
「おい彼方!服着た途端に綾奈より先に美紅の元に行くとはどういうことだ!?お前の母ちゃんはこっちだぞ!?」
「いいよ康之、彼方は美紅ちゃんが大好きなんだもんねぇ」
「みくちゃー!」
「彼方ー!よしよし!」
抱っこをしたままお兄ちゃんから受け取ったタオルでまだ少し濡れたその髪を拭く私に、彼方は甘えるようにぎゅうと抱きつく。
もう、可愛い…!
私の甥っ子、彼方は我が家のアイドル。
先述の通り可愛い見た目に加え、男の子らしい活発さもあり、だけどまだ甘えっ子な一面もあり…うちの両親はもちろん私もその可愛さにメロメロで、よく面倒を見ているからか彼方も私にすごく懐いてくれている。
「私、将来絶対彼方と結婚するんだ…」
「させるかよ」
うっとりと呟く私に、後ろからバシッと頭を叩いたのは3つ年上のお兄ちゃん・康之。
血の繋がりを示すかのように小柄な体型をしているものの、思い切り叩かれればやっぱり痛い。けれど更に容赦なく、その目はこちらを睨む。