ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「い、行っちゃったね…」

「…うん。どうせ二人でイチャイチャしたいだけでしょ」



青井くんはそう言い切ると、俺たちも乗ろう、と私の手を引いてゴンドラへ乗り込んだ。



小さな密室に、二人きり。改めてこういう空気になってしまうと、緊張から黙り込んでしまう。

ど、どうしよう…何か変に緊張する。

何を話そう、どうしよう、恥かしい、照れる、いろんな気持ちを頭にめぐらせる。



「原さん」

「はっはい!」

「下、見て」

「へ?」



不意に口を開いた青井くんに言われるがまま、観覧車の窓から下を見る。

するとそこには、一面に広がる夜景。遊園地内のイルミネーションや周りの建物の明かりなど、まるで宝箱をひっくり返したように広がるキラキラと輝く世界に、思わず窓に貼りつくようにして眺めた。




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