ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
『別に…特に好みとかないですけど』
『またまたぁ〜、あるだろ?可愛い系とか美人系とか…』
『特に…あ、でもあの小さい人』
『?小さいの…って、原か?まさかお前、原が好み?』
『いや、逆。原さんだけは、ありえないっすね』
『!!?』
ところが、青井くんから発せられたのは“ありえない”の一言。
まともに顔を合わせたこともない、ろくに話したこともない。
なのにありえないと言われるほどって…!
何かしたのかな、私…。
無意識に余程嫌なことをしてしまったのか、見た目からして無理なのか…顔を見るたびそう考えてへこんでしまうから、私は彼が苦手。
おまけにあの冷たい態度。余計苦手にも思えてしまう。
あの様子だと仲良くなるのも到底無理…。
「はぁ…」
考えるうちに仕事を終え、深い溜息をつきながら帰ってきた自宅は住宅街に建つ茶色い外壁の大きい一軒家。
会社から近いこともあり実家住まいの私は、いつものようにがチャリと少し重い玄関のドアを開ける。