好きな人のお母様に恋心がバレました
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自分で作ったクジながら腹が立つ。
こんなことなら不正でもしてやれば良かった。
そんなふうに思ってしまうのは、朝霞先輩と全く真逆の場所に自分の席があるからだ。
そして朝霞先輩の両隣には須藤先輩と女豹が見える。
(なんの話してるんだろうなぁ……)
「おい、聞いてんのかー?宮戸ぉおお」
「はいはい聞いてますから触らないで塩谷さん!」
「なんだと!?お前いまチビっつったろ!」
「言ってないわ面倒くさい!」
幹事として乾杯の音頭を取り、女豹から挨拶をもらって、部長や主任にビールを注いで、その後隣の席の塩谷さんの過去の栄光(笑)を延々と聞いているうちにもう飲み会が始まって一時間以上経っていた。
気兼ねない飲みだからか、既に立ち上がって歌っている人もいて、なかなかの盛り上がりを見せている。
「そんで俺は言ってやったわけよ、『お前、さては俺のこと好きだろ』って」
「えええ気持ち悪いその子可哀想」
「なんだと宮戸テメー!」
「はいはい、そのくらいにしとけ馬鹿」
そうして割って入ってきたのは須藤先輩だ。
ありがたくて女神に見える。
朝霞先輩とは違って、私は間違っても塩谷さんの汚いとこや面倒くさいとこは好きにならないぞ。
「こいつの相手はやっとく。
お前はアタシが座ってた席に行っとけ。
……いい具合に酔わせておいたから、今なら聞けばなんでも喋ってくれるぞ」
そうして示された先には、朝霞先輩と女豹がいて。
女豹が先輩にしな垂れかかろうとしているところだった。
「ありがとうございます、先輩。……宮戸、行きます!」
「おう、ここはクッキー100枚で任せとけ!」
「それが狙いかっ!」