好きな人のお母様に恋心がバレました
そういう話がオーケーなのか、と合点して
私はハイハイっと手を挙げる。
「胸は!大きい方がいいですか!小さいのが好きですか!」
「え、そういうの聞いちゃうんだ。
………んー、そんなに大きくなくていいかな。手の平に収まるくらい?」
「な、なるほど。……なんかこだわりを感じますね」
「経験はないですけどね」
先輩から視線を外して、チラリと自分の胸を見下ろす。
手のひらに収まるよりはもう少し大きいかもしれない。
(……痩せよう)
「……痩せなくていいよ」
「なっ、何がですかエスパーですかっ」
あわあわしてると先輩は笑った。
屈託無く笑う朝霞先輩は、なんだかここ最近で久々に見た気がする。
「……んじゃ、次、3つ目ね」
指を三本立てて、さっきの笑顔を少しだけ潜めて、彼は言う。
「はいっ」
答えると、彼は少しだけ沈黙した。
コークハイに伸ばした手を、しばし戸惑わせて、結局私がさっき注いだ烏龍茶へとその手を戻す。コクリと一口飲んで、目を合わせずに朝霞先輩は言う。
「……優しくないよ、俺。冷たくて、意地悪いとこもあるよ」
「……」