君、想い。
―――――

「んっ、、、、。」


少し心地よさを感じ目を覚ました杏珠。


なに、このいい匂い。


そう思いかたわらを見ればそこには


眠る水橋鈴。


なっ、こいつなにしてんの!


そう思い、後ずさりををしようとしたときに


自分のひざに鈴の上着がかけてあるのをみて


少し思考回路が停止。


鈴をみれば、中にTシャツはきてるようだけど、


その上は学校指定の長袖のシャツだけで、


もう春といっても、まだ少し寒さが残っているというのに、


私のために上着をかけてくれたのは分かっていて、


こんなことされたら、今までのこと、ちょっとは許さなきゃ


いけなくなるじゃん。


水橋鈴の無防備な手に少し触れれば、もう冷たさが伝わってきていて、


私は上着水橋鈴の膝元にかけた。


そして、冷たくなった手も上着の下に入れてやった。


「あんた、何やってんのよ。嫌いだって、いったじゃん」


少しだけ今までこいつに言った、傷つけるような言葉を思い出して、


罪悪感に心がつつまれて、


それでも、やっぱり今までの事を考えると謝れなくて、


だから、また素直じゃないことを口に出した。


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