君、想い。
俺は見た目が見た目だし、


性格もこんなんだし、


だから女子に苦手扱いされて


話しかければビビられる。


だから、こいつが初めてだ、俺にあんな風に接してくれたのは、


だから、よくわからないけど、


たぶんこれが初恋というものなのだから、


昔から初恋は絶対に叶えるって夢もあるわけで、


だからこいつを彼女にしたいっておもったわけで、


なのにこいつは俺の気もしらないで


1週間もシカトしたわけで、


だから、


「さっきのは仕返しだばーか」


そう言って杏をつついた。


が、起きる気配一つせず彼女は眠り続けている。


「ふっ眠れる森のお姫様かよ」


そんな杏をみて俺は独り言をして


笑った。


いま、超いい気分!だからしばらくこのままでいい、


このまま無防備な彼女のそばにいたい。


眠っている杏を少し抱きしめてみる。


杏の首筋に顔をうずくめるともっといい気分になる。


「はやく、俺のもんになって俺を甘えさせろ///」


少し照れながらもせいいっぱいの気持ちを言葉にし鈴は


杏珠を放し、またかたわらに座った。


< 9 / 43 >

この作品をシェア

pagetop