君、想い。
ーガチャッー

杏珠が眠りに落ちたその直後、


あの男が屋上に現れた。


「お、やっとみつけた」


水橋鈴。



ー鈴side-


風に少し髪をなびかせ眠る彼女は綺麗だった。


肌は白玉みたいに綺麗で、


唇は桜みたいな綺麗なピンク色で、


表情は大人っぽいけど少しあどけなさが残ってて、


長い髪は、いつもポニテにしてて、


サラサラで。


なんとなく杏のすぐ隣に座ってみた。


すると案の定俺にもたれかかってきて。


ふわっと、いい香りがした。


すげー、なんか安心する匂い。


それになんか、柔らかい。


俺がこいつの事気になったのは


入学式の日、


なんとなく周りを見渡しながら桜並木の坂歩いてて、


そしたら、目の前に、すっげえ綺麗な女みつけて、


初めて、女を見てドキッとした。


それで初日おわり、あいつの強気なところに


惹かれた。


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