青春を取り戻せ!
僕らは真直ぐ2階の一番奥にある研究所所長の部屋に行った。
白木は軽く二回ノックすると、「失礼するよ」とドアを開けた。
僕は息を飲んだ。所長は僕のいた頃からいる横内だった。
(嫌な奴に会ったな!…こんな奴がまだ所長やってるようじゃ、この会社も僕が手をくだすまでもないかも……)
彼は深々と頭を下げ、
「こんなむさくるしい所に、ようこそいらっしゃいました」
と言うと、六畳ほどの部屋にきっちり入っている応接セットの椅子を勧めた。
「こちらは今度うちに来てくれることになりました城南大学の水島助教授です」
「はっ!宜しくお願いいたします」
と言った後、横内は僕の顔を穴のあくほど見つめた。
「どこかでお会いしませんでしたか?」
…まずいな
「…何回か雑誌に出た事がありますので、その時見たのではないですか?」
嘘ではなかった。7年前1度、例の事件で写真が出たことがあるのだ。
横内は納得したようで、笑顔を浮べると、
「光栄です。こんな高名な方と御一緒できるとは」
と言って、手を差し延べてきた。
僕も仕方無く握った。
「先生にはうちでは研究所名誉顧問という肩書きでやって貰うことになると思いますが、
まぁ、仲良く頼みますよ」
と、白木が言った。
「はい」
白木は軽く二回ノックすると、「失礼するよ」とドアを開けた。
僕は息を飲んだ。所長は僕のいた頃からいる横内だった。
(嫌な奴に会ったな!…こんな奴がまだ所長やってるようじゃ、この会社も僕が手をくだすまでもないかも……)
彼は深々と頭を下げ、
「こんなむさくるしい所に、ようこそいらっしゃいました」
と言うと、六畳ほどの部屋にきっちり入っている応接セットの椅子を勧めた。
「こちらは今度うちに来てくれることになりました城南大学の水島助教授です」
「はっ!宜しくお願いいたします」
と言った後、横内は僕の顔を穴のあくほど見つめた。
「どこかでお会いしませんでしたか?」
…まずいな
「…何回か雑誌に出た事がありますので、その時見たのではないですか?」
嘘ではなかった。7年前1度、例の事件で写真が出たことがあるのだ。
横内は納得したようで、笑顔を浮べると、
「光栄です。こんな高名な方と御一緒できるとは」
と言って、手を差し延べてきた。
僕も仕方無く握った。
「先生にはうちでは研究所名誉顧問という肩書きでやって貰うことになると思いますが、
まぁ、仲良く頼みますよ」
と、白木が言った。
「はい」