青春を取り戻せ!
彼女も僕もいつもの調子に戻り、食事の続きをはじめた。
僕が部所に戻ろうとした時、
「これ受け取っておいて」
と、彼女が例の封筒を取り出した。
「いいよ」
と、手を横に振った。
「兄も気にしてるのよ。あなたのような功労者に満足のいく待遇ができないと言って」
僕の手に握らせた。
「ありがとう。それじゃ遠慮なくもらっとくよ」
彼女は微笑んだあとまわりを見回し、邪魔者がいないのを確認すると、僕の首に手を回し、キスしてきた。
「一つ聞いていい?」
「何だい?」
「あなた、健康食品にすると聞いて、どんな気がした?」
彼女の目を至近距離に見ながら、数秒の葛藤の後、正直に答えた。
「あまりいい気持ちはしてない」
彼女はもう一度小鳥たちのキスのようにチョコと唇をつけると、走り去った。
僕は貰った5万円を次の日曜日にボンのために使った。
最高級皮製の首輪と鎖のセットを買ってあげた。ワンワン美容室では歯まで磨いて貰った。
そして余ったお金で、優紀と豪華なディナーをイタリアン・レストランでとった。