青春を取り戻せ!
もっとも優紀もボンも喜ぶというより驚いただけだったが、ボンなどは美容室でつけてもらった赤いリボンが気になってしようがないようで、絶えず優紀の隙を見てははずそうと試みていた。


僕はニワトリからも苦労してSOD(スーパーオキサイドデムスター)(酸化防止酵素)の検出に成功した。

そして次に活性酸素(H2O2)を経口で与え、SODの増減と働きを調査した。

酸素量は活性酸素の増減と明らかに相関関係が認められた。
そして、中性脂肪やコレステロールが酸化してできる過酸化脂質と、タンパク質が酸化して出来るリポフスチンの生成を押える働きが認められた。

つまりSODには、老化の進行を抑える効果があると思われた。

その後、社員に協力して貰い、少量づつ血液を採取した。

その結果は、SODは二十四歳をピークに、四十歳を過ぎると、急激に減少する傾向がみられた。

植物も動物も種を残し終える年齢までは、酸化(※サビ)から己を守るシステムが働いているのであろう。

その後、途中でやめていた胸線老化ホルモンの検出に入った。 SODだけでは多少寿命が伸びるだけで、決定的な延命効果は得られないと思ったからだ。

しかし色々な動物から採取した胸線からも未知のホルモンはどうしても検出できなかった。

その日は人間と最も内臓器官が類似しているブタの胸線を調べていた。

ステロイドが見付かった。
 
吸光度を測定した。

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