青春を取り戻せ!
280nm付近に最大波長が現れた。

調べると、これはエストラジオール(卵胞ホルモン)に特異的なA環の吸収波長と酷使していた。

…エストラジオールだと推測した。

次に呈(てい)色反応を調べた。 それを硫酸で溶かすと、帯黄緑色を呈し、緑色のけい光を発した。 そして硫酸第二鉄アンモニウム試液を1滴加えると、濃緑色に変わった。

またも未知のホルモン(胸線老化ホルモン)ではなかった。
紛れもなくそれは、エストラジオールだろう。

その日も成果はなく、暗い気持ちで帰りの車を飛ばしていた。

…待てよ!?

突然疑問が湧き上がった。

……実験に使ったブタはオスだった。 卵胞ホルモン(エストラジオール)が大量に検出されるのはおかしい……?

車をUターンさせ、研究室に戻った。

薄層クロマトグラフ法によって再度不純物の有無を調べた。

純度99・99%とでた。

続けて純度試験や吸光度の結果などから、コンピュータでこの物質の分子重量を測定した。 

結果は326・72となった。

なんと!?卵胞ホルモン(エストラジオール)の分子重量の272・39とは違っていたのだ。

その後、分子重量表からこの物質の正体を調査した。

しかしどのホルモンともあてはまらなかった。

…もしかしたら!? 
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