絶対に好きじゃナイ!
でも今は、ズボンにしてくればよかったかもと少し後悔してる。
低いソファに座っているせいでめくれ気味になるスカートの裾をぎゅっと握って、膝をぴっちりと閉じた。
それでもストッキングに包まれただけの脚を隠すものは何もなくて、わたしは軽く俯く。
ちらちらと見るだけだった医院長の視線も、スカートの奥を見透かすような露骨なものになってる気がする。
でも、わたしの気のせいかも。
そう思ったらお客様に対して失礼なことは言えないし、あんまり態度に出すのも自意識過剰な気がするし……
だけど気になり出すとどうしようもなくて、絡みつくような居心地の悪い視線に身をよじったとき。
「え?」
膝の上に、社長の黒いスーツの上着がぱさりとかけられた。
医院長が慌てて視線を逸らして、そして上着に遮られて一気に居心地の悪さから解放される。
「あ、ああ、す、すみません。もうだいぶ寒い時期ですもんね、空調の温度を上げますか?」