絶対に好きじゃナイ!

「はあぁぁ……」

「あ、あの、虎鉄……?」


薄いTシャツ越しに感じる社長の吐息がくすぐったい。

で、でも今はそれどころじゃないよ!


「……ナイ」

「え?」

「この部屋、女入れたことないからナイ」

「……?」


一体なにがナイって言ってるの?

社長は首を傾げたわたしから視線を逸らして、腕をついて勢いよく身体を離した。

社長のぬくもりが離れてしまって、少しだけ寂しいと思う。


ソファの上で身体を起こしてガクッと項垂れた社長を、寝転がったままでぽかんと見上げる。

常備してるような女しか相手したことがなかったとか、いつもはホテルがなんとかとか、ぶつぶつ呟いてる。


「……悪い、コンビニで即行買ってくる」

「え? え?」


ちょっと待って!

何がなくて何を買いにいくのか、全然理解できないんですけど!
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