それだけで、キセキ。
私にとっては、爽太の存在そのものが奇跡かもしれない。

お酒のせいで、初めに意図せず素を見せてしまったのもあるけど、爽太の前ではいつも自然体でいられる。

素直に気持ちを出せる。

恋をするためにはとても大切なことなのに、爽太に会うまで私はそれを忘れていた。



「海、行くと、ピチピチの若い女の子がいっぱいいるし、急激に日焼けするとシミとかシワとかも気になるし、もちろん行きたくない訳じゃないけど、爽太にしたら、多分下らないって思うような理由が私なりにいろいろあって........だから、さっきはちょっと迷ったの。」

「そっか.......。」

「あ、バカにしてる。」

「いや、智子、やっぱり可愛いなと思って。」



ニヤニヤしながらキスした後、爽太はしっかり目を合わせて言った。



「じゃあ、思い切って、外国のプライベートビーチとかにしようか? ちょっと早いけど、ハネムーンのつもりで。」

「......え?」

「今すぐは無理かもしれないけど、近い将来、結婚しよう。ずっと一緒にいられるように。」

「............うん。いいの?」

「俺がそうしたいの。ダメ?」

「ダメな訳ない。」
< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop