オレ様探偵とキケンな調査
2人揃って医院を出て、猫連れじゃタクシーに乗るのも気が引けたから、トボトボと事務所のある商店街まで歩く。


「ところで猫探しって、どんな仕事?」


「探偵事務所なの」


「へぇー。迷い猫探します、ってヤツだ。だけどどう見ても椿さん、探偵ってガラじゃないね?」


「そう…かな…」


「ニャー」


バンビーノちゃんも声を上げるから、颯太くんと2人で笑った。


しばらく他愛のない話をして、事務所前に到着。


「ここで、いいよ?」


「ふぅーん…。中に会わせたくない人でも?」


この子…高校生のくせに鋭い洞察力。


「行こ」


颯太くんは眼鏡の奥で笑って、階段を上って行った。


ドアをあたしが開けて、後ろにはバンビーノちゃんのゲージを持った颯太くん。
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