オレ様探偵とキケンな調査
「あの…」


「ご予約のお客さまですか?」


「いえ…あの、突然で申し訳ないんですが、空いてる部屋はありますか?」


「あいにくクリスマスで満室状態でして。一応、キャンセルがないか確認させていただきます」


「お願いします」


フロントの従業員が慣れた手つきでパソコンを操作するのを、あたしはどちらともつかない気持ちで見ていた。


部屋があれば仕事を果たせる。


部屋がなければこのまま帰れる。


できれば今日は…帰りたい、カナ…。


イブの夜を帯金さんと2人で過ごす決心がつかないから。
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