危険なアイツと同居生活





「嘘みたい。

あたしが蒼の彼女だなんて……」




思わず呟くと、




「嘘じゃないよ」




蒼がにっこり笑う。




「俺、まじで唯ちゃんのこと……」




そこまで言って、蒼の身体は大きく揺れる。

そして、あたしの横に倒れこんだ。




「蒼っ!?」




思わずその名を呼んだが、

次の瞬間には、



すーすー……




静かな息を立てて、その身体が上下していた。



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