危険なアイツと同居生活
「きゃ……あなた!!
碧に何をするの!?」
川藤ゆりの悲鳴が響く。
その甲高いぶりっ子声に、無性にイラつく。
そんな川藤ゆりに対して、芽衣は冷静だ。
「唯を……あたしの友達を傷つける男は、許さない」
静かに、そして堂々と言い放つ。
「唯ちゃん!?」
蒼の瞳があたしを捉える。
その、子犬のような瞳をこれ以上見れなくて。
あたしは三人に背を向けて駆け出していた。
もう……踏んだり蹴ったりだ。
そして、浮かれていたあたしが馬鹿だった。
蒼が普通の人と違うことくらい、分かっていた。
だから、あたしは蒼の女の一人に過ぎないだけだ。
同居中の、都合のいい女。
悔しいよ。
……すごく悔しい。