危険なアイツと同居生活
「唯、待って!!」
後ろから芽衣の声がする。
でも、あたしは聞こえないふりをして走り続ける。
芽衣には悪いけど、今は一人になりたい。
これ以上芽衣に迷惑をかけられない。
こんな状況なのに、涙も出ない。
あるのは真っ暗な絶望のみ。
崖っぷちから突き落とされたようで、心にぽっかり穴が空いていた。
家にも帰りたくないし、学校にも戻りたくない。
あたし……どうしたらいいの?
「唯!」
あたしの名を呼ぶ芽衣の声が聞こえて、右手をぎゅっと引っ張られる。
「唯、あたしの家に泊まろ」