危険なアイツと同居生活



「俺、右の部屋にベッド入れてしまったから、唯ちゃんは左の部屋使うといいよ」




そう言ってすたすたと歩く碧もどき。

すれ違う時に、甘い香水の香りがした。

碧そっくりだっていうだけでときめいてしまうのに、その香水がさらにドキドキを増幅させる。




「俺の荷物、どけるから」




そう言って、左側の部屋に入っていく碧もどきの後ろから何気なく部屋の中を見た時……




あたしは倒れそうになった。




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