危険なアイツと同居生活





パタン……





扉が閉まった瞬間……






「ひゃっほーい!」




奇声を上げる賢一。




「ヤバいよ?

これ、ヴィトンの長財布」




包みを開ける慎吾。




「チョコレートもいっぱい!」




そう言って、蒼はゴディバのチョコレートを早速食べていた。





予想以上だな、蒼へのお祝い。

それに、こんな凄いプレゼントばっかりで。

あたしのプレゼントを渡すのが、何だかすごく気が引けた。






「てめぇら、油売ってねぇで、さっさと着替えろ」



「じゃあ、このプレゼントは?」



「ひとまず俺が預かる」



「は……はぁ!?鬼!!悪魔!!」




半べそをかいている蒼。

そんな蒼に、




「ガキは早く着替えろ。

一輪が待ってるだろうが」




優弥さんが冷たく言い放つ。



ゆ……優弥さんまで!




あたしの顔にボッと血が上る。

そして案の定、蒼は真っ赤になって、シャワールームへと消えていった。








こんなことで、Fのツアーは無事終わった。

そして、蒼はあたしへのこの上ないプレゼントを引っさげて帰ってきた。





離れていても、頑張れた。

それは蒼があたしを好きでいてくれるから。

あたしは、これからも部屋に飾られた一輪の花のように、蒼のことだけを見ている。






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