危険なアイツと同居生活
ー蒼sideー
「疲れたねぇ!」
俺は隣にいる唯ちゃんに身を預けた。
唯ちゃんのすべすべの手が、俺の髪を掻き上げる。
何だかくすぐっくて、ぞくっとして。
唯ちゃんに身を任すように目を閉じる。
都内の焼肉店から出たタクシーが自宅についたのは、ひと気のない真夜中だった。
俺たちはそのままソファーに座り込み、こうやって身を寄せ合っている。
ふと、唯ちゃんの右耳のピアスに目が止まる。
羽の形をした、フープピアス。
そのピアスがあまりに綺麗で……俺は首を伸ばし、それを甘噛みする。
唯ちゃんはひっと声を上げ、身体を小さく震わせた。