危険なアイツと同居生活
このまますっと消えようと思った。
だけど、
「きゃぁぁぁぁぁ!!」
芽衣以外の女子が奇声を発してしまい……
蒼の瞳はあたしを捉えた。
まずい。
ばれた。
蒼、このまま見て見ぬ振りをするのかな?
少しだけ胸が痛む。
だけど蒼は、
「唯ちゃん!!」
あたしを呼んで、子犬のように駆けてくる。
左耳のピアスが、きらりと輝いた。
「唯ちゃん!
来てるなら言ってよぉ!!」
あたしの前で蒼は立ち止まり、満面の笑みであたしを見る。
茶色い髪は微かに逆立ち、Tシャツからは血管の浮き出た腕が見える。
ハーフパンツの下は、スニーカーだ。
あぁ、こんな蒼も新鮮でかっこいい。
だけど、
「優弥には内緒だよ?
バスケしてるのばれたら殺されるから」
唇に手を当て、苦い顔をする。
「怪我したらどうしてくれるんだーって」
そう言って、蒼はわざと怒ったような顔をする。