危険なアイツと同居生活
そして夕方……
「唯ちゃん、超かわいい」
何とか自力で浴衣に着替えたあたしを見て、蒼は満面の笑みを浮かべる。
そんな蒼も濃紺の浴衣に黒い帽子。
その帽子の影から見える瞳にきゅんきゅんしてしまう。
浴衣の隙間から見えるその胸に、ドキドキが止まらない。
いつもの蒼なのに、いつも以上に色気がある。
まるで碧みたい。だけど蒼は少し紅くなって目を逸らす。
「やばっ。
浴衣の唯ちゃん見ると、ムラムラしてくるよぉ」
ムラムラするのはあたしなのに!
蒼はそう言って子供みたいにあたしの胸に顔を埋める。
いい香りがして、頭がくらくらする。
びくんと身体が反応する。