危険なアイツと同居生活
蒼のがさがさな大きな手。
この手を握ると安心する。
その体温をもっと感じたくて、蒼に身を寄せる。
爽やかな甘い香りと蒼の香りがして、身体の芯まで痺れてしまう。
繁華街はすでに大勢の人で賑わっていた。
色とりどりの浴衣を着たカップル。
屋台の食べ物を持ったり、寄り添ったりして。
そして、中央の特設ステージではライブが繰り広げられていた。
誰一人蒼に気付く人はいない。
それは、蒼が帽子を被っているからかもしれないし、にこにこ笑っているからかもしれない。