危険なアイツと同居生活




「唯がTODAYのファン?

そりゃ、初耳だ」



「ま、かっこいいもんね、TODAY。

ドンマイ、蒼」



「ドンマイじゃない!!」




再び大声を出した俺。

もう!いい加減にしてよ!






俺は見たんだ。

あのお祭りの夜、唯ちゃんがTODAYの写真に見とれていたのを。

唯ちゃん、俺を見るような目でTODAYを見るのかもしれない。

顔を真っ赤に染めて、目を潤ませて。




そんなの嫌だよ。

そんな表情していいの、俺にだけだよ?






胸が痛くて引き裂かれそう。

オオカミにがぶりとやられたみたい。

これが嫉妬っていうんだ。

こんな気持ち、初めてだよ。



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