危険なアイツと同居生活




だけど、




「あー、碧と友達になれないかな?」



「でも、碧って近寄りがたいオーラあるよね」



「うんうん、前にラジオに碧が出てた時、めっちゃ怖かった」




そんな話を聞きながら、少しだけ優越感に浸るあたし。

碧はパフォーマンスなだけで、本当の蒼は甘くて優しい。

蒼のことを考えると、あたしの胸がきゅんと鳴った。





あぁ、あたし、また蒼のことを考えていた。

ここ最近、ずっと蒼のことを考えてばっかり。

蒼と一緒に住むことになったんだし、この妄想癖を何とかしなきゃ!





だけど……

結局、入学式の間中、あたしは甘い妄想をして時間が過ぎていったのだ。




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